金銀の大幅上昇

最近の金・銀相場のセンチメントを見てみましょう。 5月第1週の金・銀価格は大幅に上昇し、金は週次決算ベースで3.6%増、銀は6.2%増と、いずれも市場予想を大きく上回りました。

市場を見ると、10年前、つまり2011年5月の第1週に、中国の「メーデー」という祝日を利用して何者かが奇襲攻撃を仕掛け、成功したことを思い出します。 しかし、その時は今回とは逆に急落し、その週の金相場は4.16%、銀相場は27.39%も急落しました。

先週、米国のイエレン財務大臣は「利上げ」に関する発言を撤回し、最初は連邦準備制度を信じると言っていましたが、その後「利上げをしなければならないかもしれない」と発言しました。 金融市場が強く反応したため、イエレン議長は急遽発言を撤回し、「インフレが大きな問題になるとは思わない」と述べました。 また、その前後には、多くのFRB総裁が集中的にスピーチを行い、概ねパウエルと同様のハト派的な見解を示した。 これにより、米国の債券利回りは軟調に推移し、米ドルも下落したため、地金価格は押し目買いが入りやすい状態となりました。 また、イエレン議長が不利な発言をしたにもかかわらず、「心ある人々」が金価格を主要なテクニカルサポートレベル以上に保ち、その後の上昇に有利な環境を作ったことも評価できます。

金・銀市場が再び大きく上昇した最後の背景は、先月の非農業部門雇用者数の伸びが予想を大幅に下回ったことで、インフレ期待が冷え込み、米国の金利と通貨が下落したことでした。 先週末、米国の10年物実質金利はマイナス0.89%、30年物実質金利はマイナス0.03%に戻り、米国の通貨指数は90.22の安値まで下落しました。

まとめ

金と銀が大幅に上昇しました。金や銀の価格があがるという事は安全資産が買われている事を示唆し、株式市場から資金が抜けていることを示しています。実際にNasdaqを見ると、大幅な落ち込みを見せており米指数ではダウのみ強いという状況となっています。また、金の価格があがるという事は10年債の利回りが上がる可能性を示唆しています。10年債の利回りがあがれば株価、特にハイグロ系の株価に大きな影響があると思われます。ナスダックが主に影響をうけ、ナスダックと共に中国株も影響を受ける事となるでしょう。10年債がいま1.591で、これが2ぐらいまであがるとハイグロ系、中国株は手痛いダメージを受ける可能性があります。逆に素材系は好調を維持すると見られる。製鉄の($X/$MT/$TX)やアルミニウムの($AA/$CENX)、銅の($FCX/$SCCO)、鉄鉱石の($CLF/$VALE/$RIO)、ウラン($CCJ)などだ。金融、ヘルスケアも好調を維持しており、ハイグロ系は辛い展開となっている。ハイグロ系のバブルが2月に弾けて以来この傾向は続いており、金融、ヘルスケア、素材で攻めている人は利益を出している事だろう。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です