CICC JD.com-投資が強化され、強い成長モメンタムが継続する見込

JD.comは強い成長モメンタムが継続すると予想され、2021年第1四半期の売上高は予想を上回る見込みでした。 2021年第1四半期の売上高は、市場ビジネスが急速に回復する中、好調な製品販売の恩恵を受け、前年同期比33%増の1,950億元となり、コンセンサス予想を2%上回る見込みです。 非GAAPベースの純利益は、新規事業への投資の増加などにより、前年同期比22%増の36億元(コンセンサス予想の38億米ドルを下回る)、利益率は1.9%程度になると予想しています。

2021年第1四半期のGMVおよび売上高は、主に3Cおよび家庭用電化製品カテゴリーでの好調な販売を考慮して、急成長を見込んでいます。また、マーケットプレイス・ビジネスの売上高は、低いベースから急成長を見込んでいます。 また、食料品のオンラインショッピングを利用する消費者が増えていることから、生鮮品カテゴリーは引き続き堅調に推移すると予想していますが、昨年からの高いベースにより一部相殺される可能性があります。 2021年第1四半期の売上高は前年同期比33%増の1,950億人民元、通期の売上高は29%増の9,585億人民元を見込んでいます。

2021年はJD.comにとって大きな投資の年になると予想していますが、投資が活発化するとマージンが圧迫される可能性があります。 JD.comは、1)コミュニティ・グループ・バイイング・ビジネスの拡大、2)JD.com物流の低層都市への浸透、3)販売・プロモーションへの投資を増やすと予想しています。 

2021年の収益予想はほぼ変更せず、2022年の収益予想を1%上方修正し、主に投資の増加を考慮して2021-2022年の収益予想を13%および15%下方修正しました。 セクター・レーティングを「アウトパフォーム」に据え置く一方で、セグメント・プラス評価アプローチに基づく目標株価を106ドルから98ドルに8%引き下げました(アップサイド29%、2022年の非GAAPベースのPER39倍に相当、現在は非GAAPベースのPER30倍で取引されています)。JD.com Mallの2022年のPERは28倍です。

まとめ

JD.comの決算は好決算でした。売上高は+33%となりコンセンサスを大幅に上回りました。EPSもコンセンサスを上回り決算としては申し分のないものでした。CAGRも常に+20%を維持しており、中国のE-commerceサイトとしてはAlibabaにつぐ知名度のあるサイトとして知られています。JD.comの子会社であるJD logisticsが香港にIPOする予定で、6億910万株を発行し34億ドルを集める予定なようです。1月に発表されたKuaishou Technologyの54億ドルに次ぐ、今年最大級の香港IPOです。JDは34億ドルで物流部門も独立させ、24億ドル規模のクラウド事業とAI事業を分離した。JD.comの事業のE-commerceへの集中化が進む中子会社が続々と独立しているようです。物流も独立したことからJD.comの物流も子会社の独占から他業者との競合となる可能性もあるかもしれません。先月記事にしたShunfengがJD.comの物流に絡むことがあれば事業の立て直しが可能かもしれません。これほどまでに急激に分社化して事業のスリム化をすすめるのはもしかしたら中国政府の意向があるのかと勘ぐってしまいます。他の企業でもアリババなどが金融部門の国有化という話しがでており、コングロマリットの出現を中国政府が望んでいない可能性があります。今後もJD.comの動向を注視していきたい。

筆者 バニル@トウシネコ

大学時代から株取引に興味をもち日本の株を中心に取引を始める。就職後、米国株に興味を持ち出しGAFAを中心に投資しだす。その後中国株にも興味を持ちATMXを中心に香港株の研究を始める。ポートフォリオを米国株50%中国株50%に割り当てコロナショックでは5バーガーを経験する。投資の経験をもとに米国株、中国株の記事を執筆する。

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